中心体複製異常の原因遺伝子を推定するプログラム

【依頼内容】

DNAマイクロアレイデータを用いて中心体複製異常の原因遺伝子を推定するプログラムの作成.

【背景】

中心体は通常,細胞内に二つ一組で存在し,細胞分裂の際に染色体を均等配分する役割を担っている. しかし,中には3つ以上の中心体を備えた細胞がある(図1). この現象は中心体複製異常と呼ばれ,細胞のがん化につながる.

中心体の画像
図-1:正常細胞と中心体複製異常細胞.

中心体複製異常は遺伝子と密接に関係していると考えられている. 今回の依頼は遺伝子解析等に用いられるDNAマイクロアレイデータを用いて, 中心体複製異常を引き起こす原因遺伝子を推定することである.

DNAマイクロアレイ
図-2:DNAマイクロアレイ

【手法】

・中心体複製異常患者と中心体正常患者に対してDNAマイクロアレイの実験を行う.
・中心体複製異常患者と中心体正常患者のマイクロアレイデータを,領域ごとに有意差検定し,有意差がある領域を特定する.

DNAマイクロアレイデータ
図-3:DNAマイクロアレイデータ.

中心体複製異常群と中心体正常群の有意差が大きい遺伝子領域ほど,中心体複製異常の原因遺伝子領域である可能性が高い.


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